共同事業の概要について

背景

IMは、これまでDMP※1専業最大手として、インターネット利用者に関するWEB上の膨大なデータを蓄積・加工・分析する独自の仕組み「IM-DMP」を活用し、マーケティングや広告配信の際に高度なターゲティング施策を可能にするサービスを提供してきました。また、新生銀行グループでは、グループの統合顧客データベース「YUI Platform」を構築し、グループ横断の金融に関するデータ活用基盤の整備を進めながら、データを活用した新たな金融サービスの構築について検討してきました。

新会社のクレジットスコアは、IMが有する日本最大規模のオーディエンスデータ※2の高度な分析技術と、新生銀行グループが有する金融データを掛け合わせた信用スコアリングサービスの開発を行い、顧客特性も加味した信用スコアを提供します。本サービスの提供を通じて、金融事業者に対し、初めて取引を行う個人のお客さまへの過剰貸付を防止し適切な信用供与を行うための支援や、詐欺・不正利用を検知するためのサポートを行います。当初は、実証研究をかねた新生銀行へのサービス提供を行い、将来的には小口ファイナンス全般に展開することを検討していきます。なお、信用スコアの算出および外部の事業者への提供にあたっては、個人情報の保護を徹底し、お客さまの同意を得たうえで実施していきます。

デジタルトランスフォーメーション(DX)が進展しビッグデータの活用が重要視されるなかで、とりわけFinTech領域のビジネスは市場規模のさらなる拡大が期待されています。IMおよび新生銀行グループは、それぞれの強みやノウハウを活かして、お客さまに対して新たな価値と顧客体験を提供していきます。

※1 DMPとは、データマネジメントプラットフォーム(Data Management Platform)の略称で、Webサイトのアクセス解析データなど、さまざまな種類の履歴データを統合・解析し、顧客属性や特定の顧客ごとにそれらのデータを活用してマーケティング施策などを実行するための顧客とのコミュニケーションを最適化するプラットフォームを指します。

※2オーディエンスデータとは、個人を特定しないかたちでCookieにて収集された、Webサイト上の行動データのことです。当社は金融機関向けに信用スコアの開発・マーケティング効率を上げるためのサービス開発・などを行っていきます。取り組みにつきましてはこちらのHPで情報提供してく予定です